オンライン査定と直接査定の違い

オンライン上で車の買取査定をすることによって、ショップへ中古車を持ち込んだり、見積もり価格を尋ねて回ったりする必要が無くなり、たいへん効率的です。ただ、ショップへの持ち込みや、自宅への出張などによって直接査定してもらう場合には、プロの業者が、自分の目で見て判断するので、正確な見積もり価格を提示することが可能になります。それに対して、オンラインの場合、ユーザーが所定のフォームへ入力した情報だけを頼りに査定が行われるため、精度の高い買い取り金額が示されないケースが多くなります。

例えば、少しでも高く買い取ってもらおうという気持ちが先行して、傷やへこみ、使用感などの程度を少なめに申告してしまう人も珍しくありません。また、そのように意識的にではなかったとしても、車のコンディションや年式、グレード、オプションなどといったスペックが正しく把握できていないために、間違った内容の申告を行うユーザーも多いようです。そういった場合には、インターネット上で査定された金額と、実際の買い取り価格との差が大きく開く可能性が高くなります。そのように、オンラインでの査定金額は、飽くまでも概算になりますので、注意する必要があります。したがって、出来るだけ早く車を売りたいなどといった場合には、ネット上ではなく、持ち込みや出張による査定をしてもらった方が良いことも少なからずあり得ます。

ただし、車の売却時期をそれほど急いでいる訳ではなく、なるべく高く買い取ってくれる店をじっくりと探したいという人にとって、オンライン査定は有効に機能することでしょう。特に、そうしたサービスは、多くの場合無料で提供されているほか、自宅やオフィス、外出先、出張先、旅行先の各種スポットなど、ネット接続された環境と、PCやモバイル、スマートフォンなどといったIT機器さえあれば、いつでも、何処でも利用することが出来るという強みがあります。また、簡単なデーターを入力して、送信するだけで、数多くのショップが提示する見積価格の情報をスピーディーに得ることが出来ます。そのように、時間や場所を選択する自由度の高さや、使い勝手の良さなどがあるので、オンラインの中古車査定は、多くの買い取り業者の中から、自分の車に興味を持ってくれているところをおおまかに絞り込むために役立ちます。